控えめな性格の人は、なぜ謙虚で大人しいのでしょうか？
今回は、その奥ゆかしい性格の裏に隠された真実を探って行きたいと思います。
控えめな性格について
控えめな人は普段から主張が少なく、仕事場でも低姿勢で目立とうとしません。さらに遠慮がちで、どこか我慢してるようにも見えます。
日常生活においても消極的であることから、主張の多い人に比べて、悩み自体が少ないようにも見えます。しかし実際には、そんなことはありません。彼等が控えめな性格でいることには、理由があるのです。
控えめな性格の裏に隠された心理とは？
多くを語らない理由
あまり本音を語らない為、何を考えているのか分からない印象を受けます。
たとえ、発言することを迫っても本人自体が話したがらない為、何も感じない人と言った印象を受けることがあります。多くは語らないことから、時には不真面目で何も考えていない印象すら受けることもあります。
しかし当然ながら、彼等にも思うことがあります。話したがらないのは、彼等が話し下手であること。さらに思い浮かぶ言葉や、考えがその場にそぐわない物であることから、結果的に多くを語ることが出来ないのです。
雄弁で話し上手であれば、思っていることを簡単に伝えることが出来ますが、話し下手であれば、どうしても誤解を生み易い為、結果的に話さない方が得策であると判断しているのです。
つまり彼等は考え過ぎているからこそ、何も感じていない、何も考えていないように見えるのです。
本心を隠す理由
一口に控えめな性格であると言っても様々です。しかし、熟慮した判断を出来る人が多いことから、優れた知能を持っている方が多い印象を受けます。
ただし、いくら生まれ持った知能が高くても、本人の生まれ育った家庭環境が劣悪だった場合、言葉遣いが悪いことから怒りの沸点も低く、ちょっとした発言から問題に発展するケースや、暴力的な側面が露わになってしまうことがあります。
その為、損得勘定から自分にとって、あえて控えめな人であるかのように装い、本音や本心を隠しながら社会生活を送っている人達もいるのです。
人付き合いを拒む理由
人付き合いにおいても特徴的です。彼等の多くは、新しい人間関係を構築することにあまり興味を持ちません。
なぜなら繊細で、とても傷付き易い部分を持っている為、人付き合いで苦しむことを毛嫌いしており、人付き合いは限定的です。
その為、昔からの友人や、心を許すことが出来る恋人をとても大切にしています。心を開く迄に相当な時間が掛かりますが、心を許した相手を裏切ることは、まず無いでしょう。
真面目で忍耐強い理由
人は真面目であるからこそ、自然と控えめな性格になっていくものです。
つまり大人になり、真面目に取り組むようになったことから、控えめな性格になった人がいるということ。
失いたくない物が増えたからこそ、主張することを我慢し、時には主張しない方が結果的にトラブルを回避することが出来ると学ぶのです。
とても自己主張の強い人がいますが、決して主張することのみが、正しい選択肢ではありません。
怒った時に黙り込む理由
控えめな人は本音や本心を言わない為、喧嘩や口論の際、発言量が少なくなったり、黙り込む場合があります。
これは限界に近い程、我慢している為、何も言葉に出来ないのです。
また口下手であること、思っていることを表現し難いことから、本当は怒りの沸点を超えたとしても、思い浮かぶ汚い言葉や行動を取ると、職場に居づらくなること。恋人との関係が終わることを知っています。
控えめな人は怒らなそうに見えますが、実は短気である場合があります。その為、一方的に罵倒したり、責め立てるのは控えましょう。彼等が本当にキレてしまうと、ただの喧嘩では収まり切らなくなるかもしれません。
恋人には知人関係を望む理由
その性格から出会いを求めることに抵抗のある人が多いです。
その為、昔からの知り合いや、同僚であったり友人から紹介して貰った、信頼出来る人物と恋人関係に進展するケースをよく耳にします。
お付き合い始めるにあたり、必要とする前提条件が信頼出来る人物である傾向が強い為、恋人には何らかの繋がりがあることを求めるのです。
ですから、もし彼等とお近付きになりたい場合には焦らずに何かしらの繋がりを作ることを心掛けて、ゆっくりと関係性を育むと良いでしょう。
誰よりも信用出来る人物である理由
生まれ育った家庭環境から自分らしく振舞えず、控えめな性格になったケース。
人間関係に悩み、傷付いて来たからこそ、人に優しくなり控えめな性格になったケース。
など人一倍、悩んだことから人に配慮する気持ちを強く持てる為、控えめな性格の人には何らかの大きなきっかけがあるはずです。
彼等は、苦しんで来たからこそ、他人に配慮出来る優しさを持っており、相手の気持ちを考えて行動出来ることから、不快に思うような発言や行動を取らないように振る舞うことが出来るのです。
温厚で平和主義である理由
控えめな性格の人は対立することを嫌います。しかし、世の中には、控えめな人とかけ離れた自己主張の強い図々しい人達がいます。
図々しいとだけ聞けば、ただの厚かましい人のようにも聞こえますが、彼等は自我が強い為、自分の正当性を証明したがり、主張を貫き通そうとします。
その為、何か問題に直面した時には自分の思い通り進めたいと考えるのです。たとえ、その過程で誰かと対立し、敵対したとしても自分の取り巻く環境を変えることを望むのです。
反対に控えめな人は何か問題に直面した時、真っ先に発言することを躊躇します。行動することより先に、まず理性が働くことから、自分にとって最も相応しい選択肢が何であるかを、じっくりと考える傾向があるのです。
これにより咄嗟に取った行動によって、後々後悔するといった過ちが起きることを未然に防いでいます。このように、先を見据えた賢い選択が出来るのは、彼等がこれまで苦悩してきたから成せる技であると言えるでしょう。
謙虚で親切である理由
控えめな人の第一印象は、謙虚で優しく親切な印象を受けます。実際に殆どの人はとても親切であり、優しいです。しかし、彼等の印象はそこから変化し難いのです。
つまり控えめであることから、本音や本心が見えない為、時間が経過しても人となりを掴めず、第一印象から関係性が深まり難いのです。
そもそも深いコミュニケーションを望まないからこそ、控えめな性格になったのであり、本人にとっては、それが丁度良い人との付き合い方なのです。
控えめな人が貴重である理由
思ったことをズバズバ発言する自己主張の強い人がいます。しかしながら、彼等と控えめな人が同じ職場で一緒であったり、意外にも恋人関係であることは、そう不思議なことではありません。
一見すると相性が悪く、到底分かり合えない性格の組み合わせのように見えますが、控えめな人は自己主張の強い人に対して、不満があっても譲る気持ちを持てる為、円満な関係を築けなくても、なんとかなるものです。
しかし、主張が多い人同士であれば、上手くはいきません。双方に譲り合う気持ちが無い為、仕事であれば遠からず、どちらかが去ることになるでしょう。これが恋人関係であれば、関係が深まっていくにつれて、性格の不一致であることが明らかとなります。
世の中に、控えめな人がいるからこそ、自己主張の強い人が社会生活を無事に送ることが出来るのです。控えめな人は人間関係を築く上で、とても貴重な存在であると言えるでしょう。
まとめ
世の中には様々な性格の人が存在しています。それぞれに相応しい居場所があり、誰かに必要とされているのです。ただし、自分の居場所を見誤ってしまうと、途端に誰からも必要とされなくなってしまう気がします。
人には必ずと言って良い程に、合う合わないと言った相性が存在する為、自分を必要としてくれる居場所や、相応しいパートナーを見つけることが大切であり、その居場所を守り続けることが何よりも大事なのです。
控えめな性格の人や、自己主張の強い人に出会った時、苦手なタイプだからと言って、攻撃的になり、批判してはいけません。彼等も誰かに必要とされている一人の人間であり、この厳しい世界で精一杯、生きているんだと言うことを絶対に忘れてはならないのです。
私は皆が尊重し合える世界がいつか、訪れると良いなぁと思っています。
以上
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