アダルトチルドレン男性の性格的特徴〜特殊な恋愛観の原因を探る〜

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メンタル

虐待を受けて育った男性の心理状態はとても複雑なものとなっています。

今回はAC(アダルトチルドレン)男性の性格的特徴と合わせて、彼等が抱えている問題点についても触れていきたいと思います。

また、そこから読み解とくことができる、性格的特徴や複雑な恋愛観についてもご紹介していきます。

アダルトチルドレンとは

アダルトチルドレンとは、機能不全家族で生まれ育ったことが原因となり、子供時代に親との健全な関係を築きあげることができず、トラウマを抱えてしまった大人のことを示します。

彼らの大多数は成人を迎えてから、社会生活を送る上で様々なトラブルに見舞われたことが引き金となって自分がアダルトチルドレンであったことに気付かされます。

これまで自分と他人を比べた時に、何か違うような気がする・・・。本人には明確なことがわからずとも、どこか違和感を日々感じて来たことから、彼等は常に生きづらさを抱えているのが特徴です。

その為、アダルトチルドレンの方々と上手く付き合っていく為には、彼等の抱えている問題や性格を十分に理解することが求められるのです。

原因について

アダルトチルドレンになる原因の多くは、まだ解明されていません。いくつもの事象や、複雑な条件が絡み合うことから、何らかの大きな問題を抱えてしまい、大きな精神的ショックや恐怖感がトラウマ化します。

さらに、抱えている問題が成人を迎えた後に明らかとなるケースもあり、発症時期も人によって異なります。

今回はトラウマを抱える原因として、家庭内でいずれかの虐待(身体的、精神的、性的、過干渉、ネグレクト)があったケースの代表例を5つ選出しています。

  1. 家庭内で親兄弟からの身体的、精神的、性的、虐待があり、家族に怯えながら育ったことがある。
  2. 親が干渉的だったことから、自分の意思や判断よりも、いつも親の考えを優先されていた。
  3. 両親が仮面夫婦関係であったことから、家庭内が冷え切っており、信頼することができなかった。
  4. 一人親家庭などの複雑な家庭環境で育ったことから、十分な愛情を受けられなかったと感じている。
  5. 他者と比較されていたことから自分を認められず、また自信が持てず、親から否定されて育った。

性格的特徴、特殊な恋愛観の原因10選

言葉を裏読みする

身近な人に裏切られた経験がある人にとっては、会話を純粋に楽しむことは、とても難しいことです。

他者からの賞賛や、何気ない会話についても、これまでの経験からついつい言葉の裏にある背景を考えてしまい、何か意味があるのではないかと深読みしてしまい、考え過ぎてしまう傾向があります。

普通の人とは違った視点を持っている為、気づきも多く洞察力には優れています。これは家庭内で苦労を重ねて来たことから、彼等が生き抜く為に身に付けた処世術であると言えるかもしれません。

その反面、深い会話をすることには抵抗感があり、本音はあまり話たがろうとはしません。

歪んだ愛情表現

親から虐待を受けて育ったことから、愛する人への愛情の示し方は複雑化しており不器用です。

その為、彼等は好意を直接的に示すことがとても難しいのです。

さらに、関係が進むに連れて自分を理解して欲しい想いから、愛する人には自分が受けて来た辛い過去であったり、苦しい気持ちを共有していきたい考えが生まれることがあります。

これにより、時には横暴になることもあり、手が付けられなくなる場合もありますが、彼等にとっては悪気がある訳ではなく、自分本来の姿を見て欲しいという歪な形の愛情表現であるとも捉えることができます。

自尊心が低い

親に認められず、育ったことから、社会生活において仕事や恋愛面が上手く行かなくなった場合、突如として精神的に不安定な状況に陥ることがあります。

大人になってからも精神面の脆さが付きまとっていることから、自己肯定感がとても低い為、他者に認められなかったことで直ぐに自信を失ってしまい、悩み苦しんでしまう傾向があります。

持続できない

彼等にとって、一つのことを継続して続けていくのは非常に困難を極めます。

また、性格的な特徴から、我慢することが苦手で続かない為、どうしても苦手なタイプの人間とは、対立を起こすことが増えていきます。

社会生活を営む上で、些細な揉め事は誰にでも起こり得るものですが、彼等にとっては人間関係における、ストレスは特に堪え難いものとなります。その為、周囲の理解が少なければ、仕事や結婚生活を持続するのが困難となるのです。

コミュニケーションが苦手

普通の家庭で育った人よりも、人の好き嫌いが激しく、苦手とするタイプの人間が大勢存在します。

これまでの経験から上手くいかなかったことを学んでいる為、コミュニケーションの取り方は、慎重なのが特徴です。

また家庭内で心を許せる人がいなかったことから、本来であれば信頼できる友人や恋人にも、いつか裏切られるのではないか、といった恐怖心を感じている為、積極的に新しい友人や恋人を作ろうとはしません。

素直に好意を認められない

彼等は愛された経験が極端に少ない為、人からの好意を自覚するのは難しいです。

また自分が抱いている感情についても、幼少時代に我慢することを覚えて、抑制する機会が多かったことから、鈍感になっており、自覚するのが困難となっています。

目に見えないストレスを抱えている

大きなトラウマを抱えながら生きていることから、目の前の状況に注力するのはとても困難です。

ふとしたことが、きっかけとなり、過去のトラウマが常にフラッシュバックする為、本人を苦しめることになります。

その為、家庭内で起こっていた特定の問題(喧嘩、飲酒、浮気)などには強い抵抗を示すことがあります。

不安感が強い

生まれ育った環境が複雑だったことから、幼少時代に苦労している為、若い内から将来に対して夢や希望を抱くことが困難となり、現実主義な考えを持つようになります。

その反面、自分の将来を悲観し過ぎることがある為、不安感を募らせてしいます。

依存症に苦しんでいる

社会生活において、強いストレスを感じやすい為、様々な問題行動が目立つようになります。

喫煙、ギャンブル、アルコール依存、買い物依存、浮気性、薬物依存、ゲーム依存など、特定のモノや人に依存することで、心の安定を取り戻し、落ち着きを取り戻すことができる為、辞めることができません。

精神病を患いやすい

彼等にとっては、現在の自分を認めることは容易ではありません。

もし自分の生まれ育った境遇や、暗い過去を認めることができれば、それは前に進む手助けとなり得ますが、親にこれまでの自分を否定され続けて来たことから、自分の存在意義を見出すことがとても困難であり、自己否定を繰り返してしまうのです。

これにより、うつ病などの精神疾患を患う傾向が強まるのです。

まとめ

アダルトチルドレン男性の多くは、生まれ育った家庭環境に問題があり、現在もトラウマを抱えています。その辛い過去を忘れ去ることができない為、心に傷を背負い苦悩し続けています。

パートナーになる女性は、その背景にある問題に着目し、理解を示す必要があります。

彼等が時折、精神的に不安定になることに対しては、同情心を持ったり、普通の家庭で育った人と比べて、辛く当たるのではなく、一緒にトラウマを乗り越えていく気持ちを持って支えていくことが大切です。

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アダルトチルドレンは圧倒的に孤独です。

社会で関わる、大半の人々は普通の一般的な家庭で生まれ育っている為、心は健全であり、同じ価値観を持つ人々は社会に大勢います。

それに比べてアダルトチルドレンは少数派である為、同じ価値観を持つ仲間を見つけ難いのが現実。その為、孤独感に苛まれて、生きづらさを感じざるを得ないのです。

この本には過去の自分を理解し、現在の自分を受け入れる為の方法が書かれています。

自分と向き合うことは正直しんどいです。ただ乗り越えることで、新たな人生を歩み直すことができるのも事実。そんな、きっかけに気付くことができる良書です。

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