ブラック企業とは、長時間労働や過剰なノルマ、ハラスメント行為が横行しており、働き難い職場であることで知られています。一体このようなブラックな環境を作ったのは誰なのでしょうか?
なにも社長や経営層ばかりがブラック化の根本原因であるとは限りません、在籍している社員そのものが既にブラックであった可能性もあり、そこから会社のブラック化が進むケースも存在しているのです。
いくら給与や待遇が良くても、同僚や上司がブラック社員であれば、その会社に長く居続けるのは困難を極めます。そこで、今回はブラック社員の持つ特徴を紹介していきますので、ブラック社員の特徴から、隠れブラック企業を見極めることに役立てて見てください。
ブラック社員の特徴7選
不平不満や陰口が多い
当然ながら給与や待遇の良いホワイト企業に勤めている程、社員の不満の数は少なくなります。しかし、会社の質に関わらず、どんな会社に勤めていようが常に不平不満を感じており、他人に話したい、お喋り好きなブラック人材は存在しています。
このような人は元来、幸福感が乏しい為、現状に対して不満を抱きやすいのが特徴です。その為、愚痴や他人の陰口、噂話をすることでストレスを解消しています。
しかし、聞く方からすると自分の勤めている会社の陰口や、上司、同僚の嫌な話を延々と聞かされ続けることは仕事に対してのモチベーションを大きく削ぎ落とされます。
さらに、このようなブラック人材は軽薄で、信頼の置けない人物であることから、周囲に対し平気で他人の評判を落としに掛かる為、いつかは自分に対して牙を剥いて来るでしょう。
言うことがコロコロ変わる
仕事の指示や、意見がコロコロ変わる上司や同僚を持つと大変苦労します。このような人と仕事に取り組んでいくと心身共に疲れてしまい、最悪の場合、精神的に疲弊してしまい、取り返しのつかない原因にも繋がりかねないので、特に要注意です。
彼等は自分の思いつきで行動する為、発言がコロコロ変わることに対して、当然であると考えています。また上司から評価されることだけを目的として、仕事に取り組んでいる為、一緒に仕事をしている同僚や後輩が振り回されることに対しては、何も感じていません。
彼等はひたすらに他人を自分のペースに引きずり込みながら、利用していくことに長けている為、社内では既に一定のポジションに就いていることもありますが、このようなブラック人材を評価している会社もまた、ブラック企業の大きな特徴と言えるでしょう。
コネ入社による職務怠慢
コネ入社にも色々な種類があります。縁故関係や取引先のご子息など、多種多様となりますが、皆何らかの後ろ盾が存在している為、入社前から自分の居場所が用意されているのです。
ですから、たとえ大きな成果を上げることが無かったとしても、自分の居場所が脅かされることが無い為、仕事への取り組み方はとてもマイペースな方が多い印象を受けます。
会社へのコネを用意できた人物が、いくら優秀であったとしても、肝心の本人が努力する気概も能力も持ち合わせていないような人材であれば、一般社員達にとっては全く尊敬できない為、同じ空間に居るだけで大きなストレスを感じることでしょう。
また彼等では遂行できない仕事や、誰もやりたくないような仕事を押し付けられても、同等以上の給与や待遇であることが現実であり、現状が変わらない以上、仕事への情熱や、やる気は徐々に低下していく要因に繋がります。
不公平な仕事量
会社によっては、年齢や男女差に関係なく、暇そうにしている社員と、息つく暇も無い程に忙しい社員が混在している会社があります。
現実として、会社内では優秀な社員や決定権を持つ社員の元に仕事が集まりやすい傾向はありますが、仕事の負荷を分散出来ていない場合、僅かな社員のみが、大きなストレスを感じることになるのです。
仕事量の分散が遅れている会社では、求められる仕事量が既に溢れかえっており、一個人が遂行できる許容量をオーバーしている場合もある為、ブラック企業化がどんどん進んでいきます。
また、皆疑問を抱きつつも、声を上げずに我慢しながら仕事をこなさざるを得ないこと。ラクな立場に居るからといって、見て見ぬフリをする社員達も含めて、こういった会社では既に社員全員がブラックであると言えるでしょう。
マイクロマネジメントな上司
マイクロマネジメントとは、上司が部下の業務に強い監督、干渉を行うことを示しますが、一般的には否定的な管理手法として知られています。
このような上司を持ってしまうと、対人恐怖症やうつ病を発症してしまうケースも少なくありませんので、要注意です。
私にもこのような上司を持った苦い経験があります。細かい内容でも常に報告するように指示を受けるだけでは無く、企画書、議事録やメール文章の体裁、上司との話し方や相槌の間の取り方においてまでも、ただ上司が好む様式に合わせるように何度も指導を受けました。しかし、その殆どが誰も気に留めない、無意味な事柄であった為、ただのイジメ、パワハラに近いような感覚に陥っておりました。
会社としては、マネジメント能力が欠如している人材を気付かないまま野放しにしているのか、気付いた上で対処する程の余裕も無いのか、いずれにしてもブラック人材を放置し続けるのはブラック企業の特徴の一つです。
二枚舌による誹謗中傷、イジメ
上司や同僚の前で、真偽不明の陰口を言い触らすことで、他人の評判を落としてまで、自分の評判を上げようとする人がいます。
しかし、中傷した本人の前では、何事もなかったかのような振る舞いをすることから、見ている方はとても不快な気持ちとなります。
会社の中できちんと成果を上げて出世するのではなく、汚いやり方でのしあがろうとする、人間性がブラック社員の代表例であるとも言えますが、このような信頼の置けない社員が実際に、出世していたり、大勢在籍しておれば、既にブラック企業として取り返しのつかない状況に陥っていると言えるでしょう。
同調型の八方美人
同調型の人は一見、無害で人当たりが良い為、とても出来た人のように思えますが、彼等はただ同調しているだけなのです。
その為、会社にとって空気を乱す、ブラック社員が新たに出現し、その数が増えていった場合、これまで培ってきた処世術から簡単に長いものに巻かれてしまう為、直ぐにブラック社員へと変貌を遂げて行きます。
このような同調型で八方美人の社員達は、むしろブラック社員の味方となり、同じようにブラックな問題行動を取るようになり兼ねません。
彼等の頭の中には強い者に媚び、同調することしか選択肢が無いので、いつの間にかイジメ主犯格の横にいる取り巻きのような汚い人間へと変貌を遂げて行く可能性も大いにあるので、厄介です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。新卒で企業に入社する場合や、新たに転職する時などに、徹底的に会社の評判を調べてみたはずなのに、入社してみたら、会社が合わずに心身共に疲れていませんか?
いくら会社の待遇や仕事内容に魅力を感じても、既に雇用されている人材がブラック社員であれば、人間関係で嫌になることを避けられないのが現実です。
ブラック社員達に悩まされるのであれば、会社が気付かずに、はたまた気付いているにも関わらず、何のアクションも取らない会社自体が「それは隠れブラック企業である」という見方をすることも出来ます。
自分が苦悩し、我慢し続け、健康状態を損なってまで、ブラック企業に居続ける理由は何も見当たらないのですから、耐え難い程のブラック社員に出くわしたら、早めに去ることも選択肢の一つです。
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