HSPの性格的特徴とは?地獄のような生きづらさは自分で変えれる!

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メンタル

HSP(エイチエスピー)とは、生まれながらにとても繊細な人のことを示した新しい概念のことでです。最近ではよく耳にするようになりましたが、実は1996年にアメリカの精神分析医エレイン・アーロンによって提唱されました。

遺伝性で生まれながらの気質であることから、人生を親ガチャ失敗と嘆くのではなく、少しでも生きやすくなる方法をHSPの私がご紹介していきます。

HSPの定義とは?

  1. 物事を深く処理する。
  2. 刺激に圧倒されやすい。
  3. 共感的、感情的な反応が高まりやすい。
  4. 些細な刺激にも気が付きやすい。

まず、HSPにはこのような特徴がハッキリと見られます。これらの特徴からストレスを感じやすい場面が、極めて多く、社会を生きる上で生きづらさに繋がってくるのです。

なぜHSPになるのか?

精神分析医エレイン・アーロンによれば、HSPは先天性のものであり、生まれながらに持った気質であると提唱しています。繊細であることから、とても敏感であり周りからの刺激を過度に受けやすいのが特徴とされていますが、個人的には、先天性の要素に加えて後天性の要素も強く影響しているように考えます。

それは生育環境からHSPの気質をさらに助長させるのではないかという考え方です。

HSPは先天性、後天性?

HSPは研究結果から、遺伝による影響は約50%であると言われている為、親が感受性の高い人であったとして、必ずしも遺伝するという訳ではないようです。

しかし、遺伝確率が50%というのはかなり高い数値ではないでしょうか?

HSPの人の親の家系を辿ってみれば、繊細さんが高確率でいるということになりそうです。

現に私は複雑な家庭環境で育っておりますが、振り返ってみると父方の祖父・父親・母方の祖父・母親と、近親者だけでもHSP気質の持ち主に囲まれて育ちました。さらに私の場合、中学生の頃に両親が別居しています。現在は離婚しておりますが、HSP気質の両親からの教育を受けて遺伝によるHSP気質はさらに助長したように考えております。

私の一例からも分かるように、先天性の要素と後天性の要素が複雑に絡み合うことから、HSP気質は助長されるものであり生育環境によっては、より気難しい性格に変化を遂げるのではないでしょうか。

HSPが抱える問題

HSPが抱える問題は多いです。繊細であるがゆえに仕事や日常生活に影響が及ぶ為、ストレスから体調不良を起こしやすく、うつ状態、うつ病、適応障害、不安障害などの精神的な疾患に移行してしまうこともあります。

私も社会に出てから何度も転職を繰り返すことになりました。転職理由は多岐に渡りますが、あまりポジティブな理由ではありません。職場内の人間関係が悪化。自己分析の甘さから不向きな職業に就いてしまった。病気の為、自主退職など。毎日仕事に行くのは相当に辛かったです。

HSPは仕事に対して、向き不向きがハッキリ出ると思います。これにより、適職でなければ仕事を継続すること自体が困難になってしまい、生活をすること自体が苦しくなるのです。

またHSPは、普通の人と同様にIQや知能が高い人もいる為、本来であれば就ける職業であってもその繊細さから仕事を継続するのが困難になる場合があります。その為、難しい資格や大学卒業後に優良企業に就職しても続かずに転職を繰り返してしまう人がいるのです。私にも経験がありますが、勉強に費やした時間と努力よりも、HSP気質による欠点が際立ってしまうことから、仕事を続けるのが困難になってしまいました。

HSP気質でも続きやすい仕事を候補に挙げると、どうしても社会性が求められない職業に偏ってしまう為、そのような職業であれば、社会的地位と給与が低い仕事ばかりになってしまいます。しかし待遇が良くない職業であれば、仕事を前向きに継続するモチベーションを保つのは難しいものです。

「自分の時間が欲しいから責任の少ない仕事がしたい!」といったように、自分が望んでするのであれば別ですが、「精一杯努力しても自分には上手くできない、向いてないのかもしれない」といったように努力が報われず仕事を続けることが出来ない、不向きであると感じることは社会への不適合感を感じさせられます。

このような苦しみを感じるのも、またHSPの特性である物事を深く捉えてしまうといった要素であり、自分を必要以上に責めてしまい、自己肯定感が大きく失い、自己否定に繋がってしまうのです。

HSPの人生モデル

人生を過ごす上では仕事が必要不可欠である為、現在の仕事が適職であるかはHSPにとって非常に大切なことです。もし今の仕事を楽しむことが出来るHSPであれば、適職どころかそれはもう天職に出会えた幸運な人だと思います。しかし天職に就ける人は世の中に3割にも満たないというデータがあることからも分かる通り、現実的にはいかにして適職に就くかが、人生を切り拓く大きな鍵になると考えます。

また様々なメディアではHSPの適職における最適解として、その特性を活かして専門性の高い仕事に就くというのが、人生の理想像であると書かれているのですが、個人的にはそのような人生モデルを歩むことは非常に厳しいと思います。

私の場合、HSPであると自覚したのは既に成人を迎えて社会人になってからでした。学生時代は両親がHSPであったことから、繊細な気質は問題視する程ではなく、自分の欠点として認識することもありませんでした。少しだけ他の人よりも繊細な方ぐらいの認識を持っていたのですが、社会に出てからその特性が欠点になるとは一切考えておりませんでした。

10代の頃に自分の特性を理解していたら、HSP気質に合った職業に就けるように専門性を磨くことが出来たかもしれませんが、遺伝性であるがゆえに、HSP気質の人が近親者にいることから、家庭内で繊細であることが普通化されてしまう現象が起きる為、結果的には自分には合っていない職業選択を行ってしまう、HSPが多数派なのではないでしょうか。

これにより多数派のHSPは社会経験を積んだ後に、HSPであることを自覚することになってしまう為、年齢的には20代半ば〜30代前半くらいになるかと思います。そこから専門性の高い仕事に就くことは、現実的にはかなり厳しいはずです。

HSPが生きやすくなる方法

それではどのようにして、HSPが生きづらい人生から、生きやすい人生に変われるのかということについて考えて行きます。

結論、私の考えではHSPと上手に付き合っていくことです。

HSP気質であることは変えられません、しかし仕事は変えることが出来ます。仕事が合わなければ無理して続ける理由は無いのです。限界を迎えてしまう前に転職しましょう。

HSPは真面目であるがゆえ、無理をしてしまいがちですが、生きやすい人生を送る為には新しい考え方を取り入れるしかないのが現実。

天職にこだわる必要はありません、どうしてもHSPは正解を追い求めて自分に合った仕事が見つかるまで転職を繰り返してしまう方が多いかと思います。ですが自分が我慢できる人間関係、耐えれる仕事内容、ある程度納得のいく待遇であれば、それはもう適職であると言えるのではないでしょうか。私たちHSPには、ほどほどくらいが丁度良いのです。

まとめ

私自身がHSPであることから、その生きづらさは身を持って痛感しています。その為、HSPが世の中に広まってから他人事のように曖昧な内容を記した文章の記事に目を通すことが辛かったです。

HSPは社会に受け入れられにくい特性であるのは事実です、私を含め大勢の人々が今も苦しんでいます。

今から最良の人生を歩むのは難しいかもしれませんが、人生を生きやすく変化させることは意外にも簡単なことなのです。今一度、考えてみるきっかけになれば幸いです。

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